開業10周年を迎えた東京ミッドタウン(東京都港区)で、巨大な移動式コンサートホール「アーク・ノヴァ」を活用したイベントが開かれる。
アーク・ノバは建築家の磯崎新氏と英国人彫刻家のアニッシュ・カプーア氏が制作した高さ18m、幅30m、奥行き36mのドームで、収容可能人数は494人。
スイスの音楽祭「ルツェルン・フェスティバル」が東日本大震災の復興支援を目的に企画し、2013~15年に宮城県松島町、仙台市、福島市の3カ所に展示され、コンサートやワークショップなどの会場になった。
東京ミッドタウンの開業10周年イベントは、「ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ 2017 in 東京ミッドタウン」として9月19日~10月4日に開催。ミッドタウン・ガーデンの芝生広場にアーク・ノヴァを設置し、震災被災地で行われたイベントの様子を放映したり、コンサートや映画上映会を開いたりする。
アーク・ノヴァは塩化ビニールでコーティングしたポリエステル膜でできており、約1時間の送風でドーム状に膨らむ。
ホール内に設置するベンチの一部は、震災の記憶を残すために、津波の塩害と地盤沈下を理由に伐採した瑞巌寺(宮城県松島町)の参道杉を材料に、市民が参加したワークショップで制作した。アーク・ノヴァはラテン語で「新しい方舟」の意味という。イベントの詳細は東京ミッドタウンのホームページで。
0 comments :
コメントを投稿