2017年7月26日水曜日

【回転窓】魅力発信にもうひと工夫を

 高校の校長を務めていた方から久しぶりにメールを頂いた。建設産業に詳しく、次代を担う人材の教育・育成に対する熱い信念の持ち主。届いたメールにも若者への業界PRのあり方などがつづられていた▼校長在任中に大学の土木系学科に通う女子学生の母親から、娘さんの就職について相談を受けたことがあった。この時に、女性技術者らの活躍が取り上げられていた建設業団体の機関誌を渡すと、後日、「大変役に立った」と感謝されたという▼読んでもらえれば魅力は伝わる-。こう考えるのが情報の発信側であろうが、元校長はそうした機関誌を学校にも広く配布するのと同時に、学生が手に取って読むよう「サブタイトルに工夫してほしい」と提案する▼例えば「建設の仕事を知りたい」「建設技術の神髄を知ろう」「こんな仕事も建設業」などのサブタイトルが付くと興味を持つ学生は少なくないと見る▼機関誌や冊子をただ送付しただけでは受け取った側が「活(い)かし方が分からない」とも。図書館や進路指導の担当者との打ち合わせなど細かな対応を求める。建設業界の魅力発信に、もうひと工夫を期待しよう。


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