関東地方整備局が九州北部の豪雨災害の被災地に派遣していたテックフォース(緊急災害対策派遣隊)の先遣隊と河川、道路、砂防の第1班が帰還し、14日にさいたま市中央区の同局内で報告会が行われた。砂防えん堤の効果で被害を軽減した事例などが報告された。
先遣隊は、九州地方整備局で総合指令として活動。河川、道路、砂防の各班は、福岡県東峰村で現地調査や応急復旧支援に当たった。河川班は流失した橋梁の仮復旧に関する提案など、道路班は被災道路の通行可能性調査や村道の災害復旧計画の調査などを行った。
砂防班では無人航空機(UAV)による孤立集落の被害調査を実施した。さらに、8時間に750ミリの降雨があったにもかかわらず、被害がなかった集落があったとの報告を受け、UAVで調査したところ、一部で崩落地が確認された。
応急復旧に向け現地調査を行うテックフォース (提供:関東地方整備局) |
泊宏局長は「厳しい状況の中で職務を果たして無事に帰還されたことが何よりだ」と隊員の労をねぎらい、「この経験を今後の災害対応に役に立ててほしい」と話した。同局は引き続きテックフォースを派遣していく。
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