2017年7月12日水曜日

【みんなで一緒に石吊り体験】弘前城石垣修理で体験イベント開催!!

石吊り体験のイメージ(提供:大林組JV)
大規模な石垣修復工事が行われている弘前城(青森県弘前市)で8月、石積みの伝統的技法を体験できるイベントが開かれる。参加者が大型模型を使って石吊りに挑戦できたり、巨大な石を曳いたりできる。解体中の石垣が間近で見学可能な石垣解体足場回廊体験、石垣解体発掘現場説明会なども開催。同市は100年ぶりの大規模工事を観光とリンクさせる取り組みを展開中で、「先人が築いた石垣を詳しく知ることができる貴重な機会なので、ぜひおいで下さい」とPRしている。
一つ目の石垣を解体・移設する様子
(撮影日:17年4月9日)
弘前城の石垣修復は1915(大正4)年以来約100年ぶりに実施されている。施工は大林組・南建設・嶽開発JVが担当。天守を移設する準備作業などを行った後、今年4月に工事が本格的に始まった。19年3月までに3000個の石を解体、元の位置に積み直し23年度の全体完成を目指している。
石曳き体験の様子
石垣修理の体験イベントは8月11日と12日の午前9時30分~午後3時30分に開かれる(小雨決行)。石吊り・石曳き体験のほか、修理工事の過程で天守台から出土した銅製容器などの地鎮具を初めて一般公開。ガラス越しに石垣修理現場を見学できる「石垣普請番屋」も開館する。
石垣解体が間近で見学できる足場回廊
体験イベントへの参加は無料(入園料別途)。参加希望者は①参加希望イベント②住所③参加者全員の氏名④連絡先⑤参加希望日時(時間は午前か午後を指定)を明記し、郵送(〒036-8551 青森県弘前市上白銀町1の1)かFAX(0172・35・0080)、電子メール(kochokoho@city.hirosaki.lg.jp)で申し込む。宛先は弘前市広聴広報課。申し込みは7月31日必着。応募多数の場合は抽選となる。体験イベントは小学生以上が対象で、石垣解体足場回廊体験に小学生が参加する場合、保護者同伴が必須条件となる。

 石垣修理では天守の真下から東側にかけての延長約100mと、南側約10mの石をすべて解体し、一つ一つ手入れした後で21年度までに積み直す。石垣の完成後に移設している天守を元の位置に曳き戻すまでに5年、全体完成に10年を要する大規模な事業となっている。

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