2018年8月28日火曜日

【概算工事費370億円超、19年度着工へ】佐賀県、SAGAサンライズパークの施設計画素案公表

 佐賀県は、23年開催の国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会に対応するため総合運動場(佐賀市日の出)の既存施設の再整備、アリーナの建設などを行う「SAGAサンライズパーク(仮称)整備事業」の施設計画素案をまとめた。

 延べ約2万9000平方メートルのアリーナを新設し、プールは全面的に建て替え、陸上競技場は第1種公認陸上競技場に改修する。概算工事費は370億円超を見込む。10月末をめどに基本設計を完了し引き続き主要施設の実施設計に着手。19年度に主要施設に着工、22年度の工事完了を目指す。

 既存の陸上競技場の南側に新設するSAGAアリーナ(仮称)のメインアリーナは4階建て、面積は66メートル×46メートル、座席数約8000席(固定約6000席、可動約2000席)。イベント開催時に大型トラックなどが直接乗り入れできるポータブルフロア仕様とする。2階建てで面積45メートル×40メートル、座席数約500席のサブアリーナを併設する。

 陸上競技場は走路の全天候舗装を全面改修し、現在は8レーンのトラックを9レーン化。雨天練習場の新設、諸室の増設、照明設備の改修を行う。

 現在は屋外となっている水泳場は全面的に建て替える。屋内50メートルプールは10レーン、座席数約1700席(うち仮設約500席)で壁面大型ビジョンなどを設置。飛び込みプールは仮設席で約300席とし、練習環境を整えるためトランポリンなどの屋内トレーニング施設を設ける。

 このほかテニスコートの全面改修、総合体育館の空調やフローリングの改修、ボクシング・フェンシング場とエアーライフル射撃場の移転建て替えなども行う。

 概算工事費は完了済みの補助競技場や総合体育館の改修などを含む既存施設の再整備に約160億円、全体の付帯整備に約60億円を見込む。アリーナは本体工事費に約150億円を見込み、これに加え軟弱地盤対策の工事費が必要となる。基本設計は梓設計・石橋建築事務所・三原建築設計事務所JVが担当。

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