国内最大級のクローラークレーンで長さ75メートルの橋桁を一気に架設した |
横浜市は、1日深夜から2日未明にかけて行った南本牧ふ頭連絡臨港道路橋桁架設工事の現場を報道陣に公開した。首都高速湾岸線の一部を通行止めにし、湾岸線上に橋長75メートル(重さ330トン)の橋桁を国内最大級のクローラークレーンで一気に架設した=写真。
公開したのは、首都高速湾岸線出入り口整備事業の「(負)南本牧ふ頭出入口上部・橋脚工事」の現場。南本牧ふ頭からの臨港道路が、首都高速湾岸線をまたいで接続する部分の架設工事。事業主体の横浜市が首都高速道路会社に工事を委託。施工は横河ブリッジ・JFEエンジニアリングJVが担当している。
工事概要は、高架橋の上部工(鋼重4400トン)が鋼3径間連続非合成箱桁170メートル、鋼6径間連続鋼床版箱桁460メートル、鋼3径間連続鋼床版箱桁250メートル、鋼単純非合成箱桁40メートル、鋼2径間連続非合成箱桁120メートル、鋼3径間連続鋼床版箱桁230メートル、高架橋の橋脚(鋼重2300トン)が鋼製橋脚15基、支承16個など。完成は17年3月の予定。
架設工事では、1日午後9時から2日午前6時まで首都高速湾岸線三溪園出入り口~本牧ジャンクション(JCT)間を通行止めにし、地上で組み立てた長さ75メートルの橋桁をクローラークレーンで一気につり上げた。
使用したクローラークレーンはドイツ製で国内最大級の1350トン(最大1800トン)づり。重機のオペレーションは関東重機(川崎市川崎区、野村隆志社長)が担当した。
南本牧ふ頭連絡臨港道路は南本牧ふ頭(横浜市中区)と首都高速湾岸線を高架道路などで接続する事業。国土交通省と横浜市が事業主体で、国交省が高架道路(延長約2・5キロ、幅員7メートル)、横浜市が首都高湾岸線出入り口整備(延長約1・2キロ、幅員7メートル)を整備する。今回の架設で整備事業のうち首都高速に委託した部分の進ちょく率は約85%となった。
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