2016年11月8日火曜日

【空を道とし、道を空とみる(五輪の書より)】建設業剣道大会、団体・女子個人とも伊田テクノスが連覇

 第37回建設業剣道大会(日刊建設工業新聞社後援)が6日、東京都台東区の東京芸術大学体育館で行われた。

 昨年を上回る150人以上の建設業剣士が参加。17社26チームで争われた団体戦では、予選リーグを勝ち進んだ8チームによるトーナメントの決勝戦でアールエフテクニカを下した昨年の覇者、伊田テクノスが優勝。通算で21回目となる栄冠を手にした。

 11人が参加した女子個人戦でも伊田テクノスの志藤綾子選手が2連覇を成し遂げた。

 大会は例年通り、相談役に松永政美全日本剣道連盟副会長、審判長に中田秀士関東管区警察学校名誉師範を招いて開かれた。試合は全日本剣道連盟剣道試合審判規則・細則に基づいて行われた。

 出場選手の年齢構成は20歳から66歳までと幅広く、20代、30代が6割を占めた。開会式で大会委員長の近藤浩右五洋建設副社長は「少子高齢化の中で、(若い世代が多く参加した)この剣道大会の将来は明るい。日ごろの成果を発揮して正々堂々と戦ってほしい」とあいさつした。

 選手宣誓は、伊田テクノスの大将、伊藤優樹選手が行った。

 団体戦で決勝トーナメントに進んだのは、国土交通省関東地方整備局、シンドウ工業A、同B、伊田テクノス、アールエフテクニカ、大成建設A、鹿島A、清水建設Aの8チーム。決勝戦は、互角の戦いで引き分けとなり、一本勝負の代表者戦で伊田テクノスが連覇した。3位は、シンドウ工業Aと清水建設A。

 女子個人戦は、決勝トーナメンを勝ち上がった志藤選手が同じ会社の後輩、工藤礼佳選手との同門対決に競り勝った。3位は、シンドウ工業の葭原寿美選手と松本絵里選手。

 全試合終了後の閉会式で中田審判長は、「(各社から出した)審判員の技能向上が全体のレベルアップに繋がっている。素晴らしい大会だった」と評した。

 伊田テクノスの伊藤選手は、「一勝、一本をリードしようと誓い合って試合に臨んだ」と話し、女子個人の志藤選手は、「出場選手が増えてうれしい。お互いに頑張っていきたい」と喜びを語った。

 今大会の幹事会社は鴻池組と五洋建設。来年は清水建設とシンドウ工業が務める。

【団体戦参加チーム】

アールエフテクニカ、安藤ハザマ、伊田テクノス、大林組、鹿島(A、B)、鹿島道路、鴻池組、国土交通省関東地方整備局、五洋建設(A、B)、清水建設(A、B、C)、シンドウ工業(A、B)、大成建設(A、B)、竹中工務店(Y、M、N)、鉄建、東急建設、戸田建設、NIPPO、混成チーム(シンドウ工業、大林組、アールエフテクニカ)

【女子個人参加選手】

志藤綾子(伊田テクノス)、工藤礼佳(同)、牧佳来(シンドウ工業)、葭原寿美(同)、松本絵里(同)、黒澤美穂(同)、橋本紋奈(NIPPO)、今泉裕絵(同)、石川史子(同)、網倉彩乃(竹中工務店)、坂元尚子(東急建設)
女子個人優勝の志藤選手㊧と準優勝の工藤選手
団体優勝の伊田テクノスチーム
団体準優勝のアールエフテクニカ
団体3位の清水建設

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