宮崎県は11日、26年に開催予定の2巡目国体に向け整備を計画している新たな陸上競技場、体育館、プールの規模や配置などを具体化し、PFI導入可能性調査を行う「宮崎県有主要体育施設整備に係る基本計画策定業務」の公募型プロポーザルを公告した。
参加申し込み書の提出期限は23日。11月17日まで企画提案書を受け付け、同下旬にプレゼンテーション・ヒアリングを行い契約締結候補者を選定する。
参加資格は県で都市計画および地方計画の入札参加資格認定を受け、02年度以降に国または県、市町村発注の陸上競技場や体育館、プール、運動公園などの基本構想や基本計画の策定業務、PFIまたはPPPに関する業務の実績があることなど。
主な業務内容は施設に必要な機能や構成などを示した整備基本方針の提案、整備場所の現況調査・分析、敷地造成計画や調整池の検討、施設基本計画の検討、施設配置計画の検討、アクセス道路の検討、概算事業費の算出、整備スケジュールの検討、財源計画の検討、PFI導入可能性調査など。
陸上競技場はスタンドの面積や傾斜、競技フィールド、補助競技場など、体育館はメイン・サブアリーナの広さ、多目的利用できる可動席、山岳・体操施設など、プールは全屋内型と一部屋外型の両方を視野に入れた手法などをそれぞれ検討する。PFI導入可能性調査は陸上競技場とプールを対象に行う。委託期間は18年7月31日まで。委託金額上限は3547万8000円(税込み)。
整備方針によると陸上競技場は都城市の山之口運動公園内に整備する。市が用地提供と付帯施設などの整備、県が用地造成と競技場など整備を行う。主競技場の観客席は1万5000~2万人規模。概算整備費は200億円程度を見込む。
延岡市の延岡市民体育館敷地に計画する体育館は市が用地提供し、県と市が共同で整備する。観客席は荒天時の開閉会式会場として使用するかによって規模を設定する。概算整備費は85億円程度。
プールは民間との連携により整備費や維持費を抑える方向で宮崎市内の県有地に全屋内プールを整備する手法の可能性や整備内容を市と協議する。一部屋外とする場合の整備費は30億~50億円程度。市内2カ所を候補地に挙げていた整備場所は民間との連携の可能性と併せて検討する。担当は国体・高校総体準備室。
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