2017年10月10日火曜日

【回転窓】「旬」のない政策、論戦期待

いびつで、ずんぐり、おしゃれとは言えないひげもあるけれど大人気-。といえば、今が旬のさつまいもである。ふかす、焼く、煮る、揚げる、炊く…と何をしてもおいしい。和菓子にも洋菓子にも使える頼りになる存在だ▼掘ったばかりのを食べるのもよいが、少し我慢して水分を飛ばすと、甘みが増してさらにおいしくなる。健康や美容にも良い効果をもたらす旬の味をたっぷりと楽しみたい▼22日投開票の衆院選がきょう10日公示される。複数の新党が発足しての選挙戦。各党の主張と公約を今まで以上に吟味する必要がある。経済、財政、社会保障、教育、子育て、防衛、エネルギーなど課題は多いが、建設業界として気に掛かるのは今回もやはり公共投資の行方だろう▼「気象の凶暴化」(大石久和土木学会会長)によって自然災害が各地で頻発。大都市と地方の間の格差拡大も深刻である。社会資本の整備とストックの適切な維持管理・更新の重要性は増している▼将来を見据えて計画的に実行していかなければならない社会資本整備に「旬」はない。ブームに惑わされず、各党の主張と公約に冷静に耳を傾けたい。

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