トヨタ自動車が先日、22年ぶりとなる新型のタクシー専用車「JPN TAXI(ジャパンタクシー)」を発売した。トヨタは国内のタクシー車両で9割のシェアを握っており、多くの外国人が訪れる2020年東京五輪までに東京のタクシーの3分の1を新型に置き換えたいという▼新型は乗り降りしやすい低床の箱形タイプで、燃費も大幅に改善。加えて大きな特徴となっているのが、海外で「ジャパンブルー」と呼ばれる藍色の車体色である。「東京の景色を一変させる」。発表イベントで豊田章男社長はそう意気込みを語ったと伝えられる▼普段はあまり意識して見ないが、道路を走る車の色は、建物とともに都市の景観を形成する重要な要素の一つといえるだろう。豊田社長の発言もそこを大いに意識したものかもしれない▼自動車塗料メーカーが調べた近年の日本の車の人気上位3色は白、黒、シルバーの順。注意して見ていると、確かに道路にも駐車場にもこの3色の車が圧倒的に多いことに気付く▼車の色には流行もあり、かつてはもっと派手な色がはやったことも。藍色タクシーは街の風景をどう変えるだろう。
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