日本美術協会(総裁・常陸宮さま)が第29回(2017年)「高松宮殿下記念世界文化賞」の授賞式典を18日、東京・元赤坂の明治記念館で開き、受賞したスペインの建築家ラファエル・モネオ氏ら5人の芸術家の栄誉をたたえた。
ビデオ上映で5人の作品や活動内容を振り返った後、常陸宮さまが受賞者らにメダルを手渡した。受賞者にはメダルのほかに感謝状と賞金1500万円も贈られた。
式典で日枝久日本美術協会会長は「人種や国境の壁を越えた芸術の力を再認識した。世界にはさまざまな困難があるが芸術は心を1つにする」と述べた。同協会の国際顧問を務める中曽根康弘元首相は、モネオ氏が日本の寺院、特に京都の桂離宮の見学に多くの時間を割いたことを紹介した。
同賞は建築と絵画、彫刻、音楽、演劇・映像の5部門で優れた功績を残した芸術家に贈られる。
モネオ氏は1996年にプリツカー賞を受賞するなど、スペインを代表する建築家として活躍中。スペイン出身者として初めて同賞建築部門を受賞した。代表作に、スペイン・マドリードの「アトーチャ駅・新駅舎」(92年竣工)、米ロサンゼルスの「天使のマリア大聖堂」(02年竣工)、マドリードの「プラド美術館新館」(07年竣工)などがある。
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