東京都立川市にある「ふじようちえん園舎」の設計を手掛けた建築家で東京都市大学工学部建築学科教授の手塚貴晴氏が、「モリヤマRAIC国際賞」を受賞した。同賞は2014年に創設され、手塚氏は2人目の受賞者となる。手塚氏は日本時間の9月19日にカナダのトロントで行われた授賞式に出席し、トロフィーと副賞の10万カナダドルを受け取った。
同賞は日系カナダ人建築家のレイモンド・モリヤマ氏とカナダ王立建築家協会(RAIC)が創設。2年に一度、世界の優れた建築家や建築作品を表彰している。手塚氏は初回の中国人建築家リー・シャオドン氏に続く受賞者となった。
ふじようちえんの園舎は07年に完成し、日本建築学会賞(作品賞)や日本建築家協会賞など複数の受賞実績がある。建物の規模はS造平屋1304平方メートル。設計を手塚建築研究所、施工を竹中工務店が担当した。
手塚氏は取材に対し、「ふじようちえんは、世界の児童教育現場に大きな変化をもたらした。そのことが今回評価されたと考えている。私自身、(園舎で生活する)自閉症の子どもが自発的に動いたり、運動能力を向上させたりするなど、多くの変化を目の当たりにした」とコメントした。
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