三菱地所は11日、沖縄県宮古島市で「下地島空港旅客ターミナル施設」の新築工事に着手し、現地で地鎮祭を開いた。
国際線の定期便や国内の格安航空会社(LCC)の路線などの誘致に向けて、航空需要の受け入れ機能を拡張する。設計は日建設計、施工は國場組・大米建設JVと山佐木材(CLT〈直交集成板〉工事のみ)が担当。インテリアデザインは乃村工芸社A.N.D.が手掛ける。19年3月の開業を目指す。
式典では三菱地所の谷澤淳一代表執行役執行役専務、日建設計の妹尾賢二執行役員九州代表、國場組の玉城徹也社長がそれぞれ鍬を入れ、工事の安全を祈願した。
下地島空港(伊良部宇佐和田1727、対象面積361・5ha)は、宮古島と伊良部島に近接する下地島にある県管理空港。県は運営が困難になった同空港施設の再生に向け、旅客ターミナル施設を整備・運営する事業者として三菱地所を選定した。
旅客ターミナル施設(敷地面積3万1580㎡)の建物規模はRC・CLT造平屋1万3840㎡。国際線機能を整備し、宮古諸島を国際的なリゾート地へと成長させる後押しをする。
事業コンセプトに「空港から、リゾート、はじまる。」を掲げ、利用者が空港に到着した瞬間からリゾートの雰囲気を感じられるよう、豊かな緑を生かしたり自然の光を取り込んだりする設計とし、搭乗の直前までくつろげる空間づくりを目指す。
三菱地所は事業を通じて、同社のノウハウや知見と下地島空港が持つポテンシャルを生かし、空港やその周辺の活性化を促進。地域全体の活気の創出に貢献したい考え。今回の事業を足掛かりに、沖縄県内での事業拡大にも取り組む方針だ。
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