2017年10月12日木曜日

【収容2万人、概算事業費178億円】沖縄県、J1規格スタジアムの基本計画公表

 沖縄県は、サッカーJリーグ1部(J1)の基準を満たす球技専用競技場「Jリーグ規格スタジアム」の整備基本計画をまとめた。

 那覇市の奥武山公園内の現陸上競技場とその周辺に配置し、収容人数2万人、建物規模はRC一部S造6階建て延べ約4万7500平方メートル。スタンドは全体を屋根で覆い、ラグビーやコンサートなどにも利用できる施設とする。概算整備費は約178億円を見込む。

 整備計画によるとスタジアムのテーマは「感動体験型リゾートスタジアムの創出」。新たな観光拠点や子どもたちがスポーツに触れ合うきっかけ作りの場、文化・国際交流など多様な体験ができるにぎわい空間を目指す。

 主要施設はメインスタンドに集約し、1階に運営関連諸室、2階に観客関連諸室、3~4階にVIP関連諸室、5~6階に各種操作室やメディア関連諸室を配置。観客は2階の外周コンコースから客席にアクセスする。観客席の最前列はフィールドと高さを合わせてゼロタッチを目指し、各階の観客席を互いに重ね合わせることでコンパクトなスタジアムを実現する。

 付帯施設として約330台分の立体駐車場やフットサルコート2面も配置。奥武山公園の東側にあるモノレール壺川駅から観客がアクセスすることを想定し、スタジアムの東側には飲食物販を中心としたにぎわい空間を設ける。財政負担の抑制を図るため、集客につながるような複合機能の一体的な整備を検討する。

 スタジアムの事業手法の検討や複合機能の絞り込みと事業手法の検討、周辺事業者へのヒアリングなどを行い、18年度に実施計画を策定する予定。順調なら19年度に基本設計、20年度に実施設計を進める。工事期間はおおむね2カ年を見込み、23年度ごろの完成を想定している。整備計画策定の関連調査は国建・野村総合研究所JVが担当。


奥武山公園内に配置されるスポーツ施設のイメージ

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