国土交通省関東地方整備局は、建設業の担い手確保策などとして、完成した工事に従事した技術者の氏名などを記載した銘板を設置する取り組みを開始する。
「技術者顕彰銘板試行基準」を策定し、技術者の誇りにつながるような銘板を構造物などに設置していく。国交省は、官庁営繕工事で銘板の設置を始めているが、地方整備局単位での取り組みは全国初となる。
建設業の働き方改革推進に向けた施策を総合化した「“地域インフラ”サポートプラン関東2017」に盛り込んだ。対象とする事業を選定し、その工事の受注者が銘板を設置できるようにする。工事ごとに設置するか、プロジェクト単位で設置するかなど詳細はこれから詰める。記載する技術者の範囲なども検討課題となる。
土木インフラでは、品質管理の観点から施工企業名などを銘板に記載しているほか、ダムなど大規模プロジェクトで工事に携わった技術者の氏名を載せた銘板を設置するケースがあるが、幅広く体系的に実施するには至っていない。
技術者のやりがいや誇りにつながるほか、技術者の責任が明確化され、建設業への信頼が高まるといった効果も期待できる。群馬県建設業協会や茨城県建設業協会が銘板設置を要望していた。
0 comments :
コメントを投稿