2017年10月5日木曜日

【スポーツウェアの機能をフル活用】ミズノが作業服事業に本格参入、34商品を品揃え

ファン対応作業服で、可動が大きい片周りなどを
立体的なパターン設計にしてつっぱり感を解消している
スポーツ用品メーカーのミズノは、建設・製造・運輸業などの従事者向けワークアパレル事業に18年2月に本格参入する。スポーツ用アパレル開発の知見を生かし、ファン対応作業服「エアリージャケット」や花粉や臭いの原因を分解する素材「ハイドロ銀チタン」を使用したワークシャツなど34品目を展開する。価格はエアリージャケットが1万円(ファン・バッテリー別売り)、ワークシャツが3900円。

 同社は、一般生活分野や健康分野の商品、運動プログラムの開発などに事業領域を拡大しており、16年3月にワークシューズの販売を始めた。ワークアパレルにも対象を広げ、初年度の販売目標は3億円、19年度に25億円を目指す。

 ワークアパレルには、動きやすさを追求した独自のウエア設計や汗処理に優れた素材などを採用する。素材、本体カラー、差し色、ロゴ位置の組み合わせにより、ワークジャケットは576通り、ワークパンツは24通り、ポロシャツは512通りのセミオーダー対応が可能で、今月に受注を開始した。
タンパク質を分解して水に変える特殊素材を採用。
汗をかいた後の臭いを抑える効果があるという
陸上、サッカー、野球、水泳など11種目で実績のあるチームユニフォームのオーダーシステムを応用。土日曜・祝日を除く60日という短い納期で、10枚から受け付ける小ロット(追加の場合は1枚から)での対応を可能にした。価格はジャケットが7900円から、パンツが4900円から、ポロシャツが5900円から。

 近年は、従業員などの健康管理を経営的な視点で捉え、戦略的に実施する「健康経営」に取り組む企業が増えており、従業員のユニフォームにも福利厚生の観点から安全性・快適性を重視する考えが広がっているという。

 ワーキングタイプのユニフォームの市場は年間2600億円超の規模で、今後も増加するとの予想がある。同社は企業ユニフォームを企画・生産する専門部署を1997年に設置し、これまでに約500社に納品している。

0 comments :

コメントを投稿