2017年10月4日水曜日

【記者手帖】現場の活気に感化

先月、中国・上海で開催された冷暖房・空調見本市を取材した。複数の国際的な見本市が同時並行で開かれ、中国をはじめとする多数の国から600を超す企業が出展したビッグイベント。自社の製品を売り込もうと各ブースではアピール合戦が行われ、上海の蒸し暑い気候も相まって熱気を肌で感じた◆会場での取材は、見本市の主催者が用意してくれた中国語と日本語が話せる通訳頼み。現地の人とはコミュニケーションが取れないだろうと取材前は不安を抱えていたが、実際に現場を回ると不安が意欲へと変わっていった◆どのブースの担当者も、製品をPRする使命感から活気にあふれ、見本市を大いに盛り上げていた。忙しい中でも取材は大歓迎された。ある中国企業の担当者には「日本語で書いた取材メモを記念に写真に撮らせてほしい」と頼まれ、「取材してくれてありがとう」と感謝の言葉までもらった◆こうした現場の活気や人の対応は大きな刺激になり、次の仕事への意欲にもつながった。不安だった初めての海外取材も楽しむことができ、記者としての「やる気」をもらって帰国した。(ま)

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