◇専門知識増やす努力したい◇
近畿地方整備局に入ったのは01年。当時は道路や河川といった公共事業に特別な思いはなかったが、面接官の人柄や職場の雰囲気の良さに心を引かれ、「この職場なら安心して楽しく働ける」と確信したという。
総務部総務課を皮切りに、出先事務所で用地関係の仕事などに携わり、4月からは本局の用地対策課で事務所の用地担当課を指導する仕事を主に担当している。
特に印象に残る仕事が事務所時代に経験した用地交渉だ。「事業推進の第一歩となる縁の下の力持ち的な仕事だと分かっていても、地権者から『この地で一生暮らしたい』と懇願されると、事業を中止してあげてほしいと同情してしまい、つらかった」と正直な気持ちを打ち明ける。
初めて仕事の厳しさを感じたが、「何度も足を運んでいるうちに、地権者の方が希望を抱き、移転先で新たな一歩を踏み出そうという姿勢に変わってくると、本当にうれしかった」と振り返る。
今年4月から3年ぶりに用地関係の部署に配属。「用地の仕事は非常に奥が深く、あらゆる専門知識が求められる。今でも先輩に助けられてばかり」と未熟さを痛感している。「もっと勉強して知識を増やし、何でも自分自信で判断できるようになりたい」。
最近、同世代の女性が仕事と子育てを両立して頑張っている姿に憧れを感じるという。「私も早く『両立して頑張っていますよ』と言いたいですね」。
(用地対策課業務調整第二係長、きたむら・ふさこ)
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