2017年7月3日月曜日

【委託先は山田守建築事務所】日本武道館(東京都千代田区)、増築・改修へ実施設計着手

日本武道館(東京都千代田区、高村正彦会長)は、2020年東京五輪の開催に合わせ計画している日本武道館(東京都千代田区北の丸公園2の3)の増築・改修工事の基本設計を終え、実施設計に着手した。

 設計業務は、現施設の設計を手掛けた山田守建築事務所に委託していることが分かった。18年中の増築工事の先行着手を目標に、18年3月末までの実施設計完了を目指す。増築・改修の完了は20年6月ごろとなる見通しだ。

 日本武道館は1964年に完成し、同年開催の東京五輪で柔道の競技会場となった。20年東京五輪では柔道のほか、空手の試合が行われる。

 館内にはメインの大道場のほかに練習施設が一つしかなく、参加選手の人数に対応できない恐れもあることから、本館南側の敷地に新たな練習施設として「中道場(仮称)」を増築する。本館側とは地下通路で連結し、移動の円滑化を図る。中道場にはドーピング検査室なども設ける方向だ。

 中道場の着工後、19年9月には本館を休館し、老朽化の懸念がある既存の大屋根などの改修工事に取り掛かる。日本武道館の担当者は「基本設計の完了で計画のアウトラインは固まった。計画詳細の公表は実施設計の進ちょくなど時機を見て判断する」と話している。

 現施設は地下2階地上3階建て延べ2万1133㎡の規模。固定席が1階に3199席、2、3階に計7846席あり、アリーナ席(仮設)は最大2946席。周辺部を含めた敷地使用面積は1万2625㎡となっている。

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