清水建設が、群馬県川場村で木材の循環調達に取り組む「シミズめぐりの森」プロジェクトを始動した。村有地3ヘクタールを借り受け、最大50年間にわたり自社施工建物で使う木材を生み出す森林を育成する。10月31日に現地で第1回植林作業を実施。同社と協力会社の関係者ら約50人が参加し、約2000平方メートルの林地にカラマツの苗木約440本を植樹した。
国内では戦後に植林されたスギなどの針葉樹が伐採期を迎え、国産材の利用が求められている。森林資源を持続的に活用するには伐採後に若木を植え、適切に育成する必要がある。同社は木材を単に購入し使うだけではなく、循環型の木材活用の一端を担うため、森林資源の利活用プロジェクトで協働してきた川場村を拠点に、植林・育林活動に取り組むことにした。
「シミズめぐりの森」プロジェクトでは3年程度で約5000本を植林する。林地の下草刈りや枝打ちなどの手入れも同社や協力会社が主体で行う。40年目以降に伐採適齢期に達した木々を建材化し自社事業に活用する。全国に活動を展開し、木材の循環利用の輪を広げていく考えだ。
植林に参加した清水建設の山崎明常務執行役員購買担当は「木を使えばその分きちんと植林するという循環を目指す。繁閑が激しい建設業に林業を融合させることで植林を促進できるだろう。本日は大切な一歩になる」と強調。金子美香執行役員環境経営推進室長は「活動を通じて子供たちに持続可能な明るい未来を届けたい」と語った。川場村の外山京太郎村長は「多くの人々が活動に携わり川場村と清水建設がともに進化していくことを願う」と期待を寄せた。
source https://www.decn.co.jp/?p=147451
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