2022年11月1日火曜日

東北整備局/東北中央道・東根北~村山本飯田IC開通、山形・最上地域と首都圏が直結

 東北地方整備局が整備していた東北中央自動車道の東根北(東根市)~村山本飯田(村山市)IC間(延長8・3キロ)が10月29日に供用し、東根~尾花沢間の延長23キロが全線開通した。山形県最上・村山地域と首都圏が高速道路でつながった。
 東北中央道は、福島県相馬市から秋田県横手市までをつなぐ延長269キロ。今回の開通で約9割の230キロの高規格道路ネットワークが完成したことになる。
 開通式には、吉村美栄子山形県知事、山本巧東北整備局長、沿線の市町長ら約140人が出席。あいさつした吉村知事は「真の豊かさを実感できる県土の実現には、高規格道路ネットワークの形成が極めて重要。東北中央自動車道の整備が不可欠だ。多くの皆さんに道路を利用してもらい、地域の発展につなげていきたい」と期待を述べた。山本局長は「高速道路の整備により企業立地や観光、医療面からも効果を発揮している。残りの区間の一日も早い全線開通を目指し努力していく」と決意した。このあと関係者によるテープカット、くす玉開きに続いて、村山ICから走り初めを行った。
 東北中央道東根~尾花沢間は、1998年12月に日本道路公団(現・東日本高速道路会社)が施行命令を受け、2006年2月から直轄として国土交通省が整備。18年4月に大石田村山~尾花沢IC間(5・3キロ)、19年3月東根~東根北IC間(4・3キロ)、21年12月に村山本飯田~大石田村山IC間(4・5キロ)が開通した。整備進捗(しんちょく)とともに沿線自治体への工場新増設や設備投資が大幅に増加。件数で110件(11年度7件)、設備投資額821億円(131億円)に大きく伸びた。
 今回の開通区間には橋梁7橋、トンネル1本と、四つのIC(東根北、村山、村山名取、村山本飯田)を新設した。新庄中核工業団地から関東エリアまでの輸送時間が4時間46分と88分短縮される。
 県内では、20日に泉田道路(新庄鮭川~新庄真室川IC間、8・2キロ)の開通が予定され、新庄金山道路(新庄真室川~金山IC、5・8キロ)が25年度の供用を宣言している。

関係者によるテープカット=10月29日、山形県村山市で

source https://www.decn.co.jp/?p=147458

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