2022年11月7日月曜日

日建連/さいたま市内でけんせつ探検隊DXシリーズ開く、最先端ロボット活躍に歓声

 日本建設業連合会(日建連、宮本洋一会長)が10月29日、さいたま市内の建築工事現場で小中学生と保護者向けの親子現場見学会「けんせつ探検隊」を開いた。今回は特別版DXシリーズの2回目。参加した6組16人の親子は最先端のデジタル技術を駆使しさまざまなロボットが活躍している様子を目の当たりにし、子どもたちから驚きや喜びの声が上がった。
 対象はさいたま市大宮区の大宮駅西口近くでOK大宮開発合同会社(東京都千代田区)が建設しているオフィスビル「(仮称)大宮桜木町1丁目計画」の現場。設計・施工を鹿島が担当している。ビルの規模はS造13階建て延べ2万0681平方メートル。昨年10月に着工し、外装工事が最盛期を迎えている。見学会開催日時点の工事進捗(しんちょく)率は約6割。これから本格的な内装・設備工事に移る。来年5月の竣工を予定する。
 同現場は、鹿島が建築工事のあらゆる生産プロセスを変革し生産性向上を目指す「鹿島スマート生産ビジョン」のモデル現場の一つ。同社が全国で施工する建築工事に先駆け、BIMを軸にした施工管理ロボットやICTを全面活用して施工の合理化に努めている。
 けんせつ探検隊の参加者一行は、まず現場1階に設置されたタワークレーンの遠隔操作システム「TawaRemo」を見学。宇宙船のような地上専用コックピットはタワークレーン頂部の運転席で操作する場合と同じように作業できるため、高所に長時間拘束されていたオペレーターの負担を軽減している。
 現場内では資材搬送や清掃、巡回に活用している自律移動型のロボットも見学。特に巡回用の四足歩行ロボット「Spot」が子どもたちの人気を集めた。ロボットの操縦も体験し、人と最先端技術の協働による効果を体感した。
 締めくくりにあいさつした鹿島の峰廣大雅工事事務所長は、小学生の時に東京都内にあるビルの高層階から眼下に広がる景色を見渡した時に「高い建物を造りたい」と決意したエピソードを披露。建設分野のDXがさらに進化していくとの見方も示した。

現場巡回用の四足歩行ロボットと記念撮影する子どもたち

source https://www.decn.co.jp/?p=147599

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