大林組とKDDIスマートドローン(東京都港区、博野雅文社長)は、建設現場の生産性向上に向け協業する。ドローンやAI、IoTなどを活用し、建設現場での生産性向上を実現する技術開発に共同で取り組む。大林組の現場施工管理の知見やノウハウと、KDDIスマートドローンが開発した運航管理システムなどを組み合わせ、既存インフラの巡視、点検、計測、異常検知を自動で行えるドローンシステムの開発を目指す。巡視測量時間の削減効果を見込む。
開発に向けた実証を三重県伊賀市で建設中の川上ダム本体建設工事(水資源機構発注)で行う。ドローンを活用した監視、測量のプロセスを確認する。国土交通省が募集した官民研究開発投資拡大プログラム(PRISM)に提案し、9月10日に採択された。
実証では現場に設置した充電ポートからドローンを飛ばし、現場内を目視外無人飛行(レベル3飛行)で自律飛行させる。機体に設置したカメラを使用して現場状況をLTE回線経由でリアルタイムに配信する。静止画を撮影した後は充電ポートに着陸し格納する仕組み。
飛行中に撮影した画像は、自動でクラウドにアップロードされる。関係者に共有し、AIなどを活用した解析や点群データ、オルソ画像(位置情報を含む真上から見たような傾きのない画像)への変換を実施。施工検討に利用する情報として出力する。現場でしか確認できない施工状況を把握できるようになる。
source https://www.decn.co.jp/
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