2017年7月3日月曜日

【凜】渡辺組(横浜市中区)工事部・小林絢美さん

 ◇机で設計より現場に出たい◇

 手の甲にメモ書きの跡がある。「よく動くので、会社に入ってから痩せました」とほほ笑む表情に、仕事に打ち込む真面目さがにじむ。

 街を歩いていて更地から建物が姿を現していくのが面白くて、建設業界に興味が湧いた。設計関係の専門学校を出て、入社から1年2カ月。学校の先輩も建設業界に就職したので、飛び込むのにハードルは感じなかったという。

 社内では4人の女性社員が現場で働く。「座って机で設計をするより、現場に出た方が工事のことがよく分かる」から現場が好きだ。最初は「人見知りが激しかったので、いろいろな人に話し掛けるのが苦手だった」と言うが、今春入社の新人が現場に配属される時期なので、先輩としてしっかりしたいと思っている。

 「コンクリートの躯体工事が終わり、型枠をばらして出来上がったものを見ると、感動します」。現在携わるのは神奈川県綾瀬市の福祉センターの現場。完成した建物を地域の人に利用してもらうのが楽しみだ。

 これからの目標は1級施工管理技士の資格を取ること。そのための勉強に打ち込みたいという。「業界全体ではまだ女性が少ないので、たくさん入ってきてほしい。『3K』というのはイメージだけ。実際は全然そんなことはない。思った以上に快適な職場です」。

 休日は愛犬の散歩やライブ、映画鑑賞を思い切り楽しんでいる。

(こばやし・あみ)

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