森トラストは、東京都港区で計画している大規模複合ビル「東京ワールドゲート 虎ノ門トラストタワー」の建設工事に着手した。1日に現地で地鎮祭を行った。建物の基本・実施設計監修・工事監理を安井建築設計事務所、実施設計・工事監理監修を清水建設、設備関係の基本・実施設計・工事監理を建築設備設計研究所がそれぞれ担当。清水建設の施工(建築)で20年3月の竣工を目指す。
神事では、安井建築設計事務所の佐野吉彦社長が鎌、森トラストの森章会長と伊達美和子社長が鍬、清水建設の宮本洋一会長が鋤を入れ、工事の安全を祈願した。
工事場所は、虎ノ門パストラル跡地の港区虎ノ門4の24の6ほか(敷地面積1万6211平方メートル)。建物の規模は、S一部SRC・RC造地下3階地上38階建て延べ19万5191平方メートル。地上部は1、2階に店舗や生活支援施設、産業育成施設、3~30階に事務所、31~36階にホテル、37、38階に共同住宅を設ける。
神事後の祝賀会で、伊達社長は「将来のニーズを見据え、地域の特性を生かし、地域のあるべき姿を描くことを使命として事業を進める。虎ノ門や東京のさらなる活性化に貢献していきたい」とあいさつ。佐野社長は「虎ノ門だけでなく、六本木地区にもわたるランドマークとなり、東京の顔にもなるビッグプロジェクトだ。このような事業に参画できたことを感謝したい」、宮本会長は「周囲の環境に配慮し、さまざまな工夫を凝らしながら工事を順調に進めていきたい。最後まで事故なく、高品質のものを造り上げる」と述べた。
□石川智建設所長(清水建設)の話□
「工事車両関係の調整など近隣の環境には特に気を配り、工区を三つに分けて最適な工法や技術を用いながら作業を効率よく進める。(工事量が今後増える)五輪イヤーの竣工に向けて労務の平準化を図り、安全対策にも万全を期し、設計・施工関係者が心を一つにして丹念な施工に努め、多くの関係者の心がこもった品質の良い建物を造り上げる」。
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