千葉市と千葉都市モノレールは、同社萩台車両基地(稲毛区萩台町)で、ドローンを活用したモノレール軌道桁点検の実証飛行を初実施した。市が進めるドローン導入推進事業の一環で2022年度初弾となる。空撮で確認した鉄板のさびや塗膜割れなどと従来の目視点検とを比較し、有効性や作業時間、コスト削減効果を検証した。モノレール軌道全線でのドローン活用に向け検討していく。
実証飛行は10月31日に、千葉都市モノレールが点検業務を委託しているトーニチコンサルタントと共同で実施した。点検範囲は同車両基地にあるモノレール上下線約60メートル。軌道桁(高さ16メートル)の40メートル上空からドローンで撮影した。動画を手元のタブレットでリアルタイムで確認。支柱や梁、軌道桁側面の点検を終えた後、「(ドローンの空撮が)目視と同等にできている」(トーニチコンサルタント担当者)ことを確認した。
モノレールの軌道桁などの点検は、作業員が高所に上り、鉄板のさびやボルトの腐食を目視で確認している。軌道桁約2・8キロメートルの点検で約2日ほどかかるという。ドローン点検を採用できれば、作業員の安全確保や作業時間、人件費の削減につながる。千葉都市モノレール技術部の林道夫施設課長は「ドローン関連の法をクリアしていく。自動点検も視野に入れたい」と意気込んだ。
市は18年から、ドローンを活用して行政や民間事業者の業務効率化、産業振興などを促進する「ドローン活用推進事業」に取り組んでいる。千葉都市モノレールと、ドローン点検のノウハウがあるトーニチコンサルタントの2社でプロポーザルに応募し、実証飛行を提案した。費用は3分の2(上限70万円)を市が負担する。
source https://www.decn.co.jp/?p=147477
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