東京・中央区は首都高速道路の築地川区間の上部を覆い、歩行者空間にする「築地川アメニティ整備構想」の実現に向けた動きを本格化する。首都高速道路会社が実施する更新工事に合わせて、来年度に道路を覆う「覆蓋構造物」の詳細設計に着手する。2023年度予算案には関連経費として1億67百万円を計上した。
築地川区間は、1964年の東京五輪開催を契機に築地川を埋め立てて整備した。延長は約1・5キロ。区は道路の上部を有効活用する検討を進めてきた。19年には「築地川アメニティ整備構想」を策定。中央区役所横にある三吉橋から銀座郵便局付近の千代橋までの約1キロをふたで覆い、緑豊かな歩行者ネットワークや防災活動拠点を創出する計画を示した。
区は本年度までを検討期間に充ててきた。首都高速道路会社が計画する擁壁の更新工事に連動し、事業を本格化する。現在は首都高速道路会社に概略設計を委託しており、今秋にも全体の計画がまとまる見通しだ。自動車の排ガスを地上部に放出する排煙設備の形式など、整備の前提条件を固める。
詳細な設計は複数の区間に分けて段階的に詰めていく。23年度は三吉橋から祝橋までの約300メートルの区間で設計に着手する。全体の供用開始時期は35年度ころを見込む。首都高速道路会社が八重洲線と都心環状の京橋JCT間に計画する「新京橋連結路」の完成に合わせたい考えだ。
source https://www.decn.co.jp/
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