2023年2月20日月曜日

首都高速会社/タイ高速道路公社の社員招き研修、構造物の維持管理で知見披露

首都高速道路会社は15~17日の3日間、タイ高速道路公社(EXAT)の社員を招いた研修会を開いた。同国内のインフラ整備などに役立ててもらうため、3年半ぶりに開催した研修では道路構造物の維持管理で培った知見を披露。16日には東京都目黒区の大橋JCTで研修の状況を報道公開した。山手トンネル(東京都品川区~豊島区、延長約18・2キロ)を専門に活動するバイク隊の隊員が火災時対応や避難誘導の方法を指南した。
両者は2010年に料金収受システムや維持管理関連で協力の覚書(MOU)を交換した。延長約225キロに上る道路を保有するEXATと、首都高速会社は構造物の点検など日常行う業務内容で共通する点が多い。コロナ下を除く過去6回、研修の場を設けて維持管理に必要な技術などを提供している。
参加したEXATの社員は保全業務に携わる技術者4人で、初日は座学による研修を受講。16日には架け替え工事が進行する高速1号横羽線の大師橋(東京都大田区~川崎市川崎区、全長292メートル)の現場を視察した。その後は大橋JCTに集合し、パトロール隊員の話を熱心に聞いた。
参加者の一人は「維持管理をしやすくするために恒久足場を設けているのは興味深い」などと感想を話した。首都高速会社の担当者は「当社と同様、いずれEXATも道路の更新に対応しなくてはならない。先進事例を習得する良い機会になった」と語った。17日は構造物の点検手法などを講義した。

パトロール隊の話を熱心に聞くEXATの技術者(16日撮影)

source https://www.decn.co.jp/

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