鴻池組や富士興産など5者は、施工現場の二酸化炭素(CO2)排出量削減に向け、建設機械の燃料に軽油代替燃料を使う実証実験を行う。使用燃料は軽油に高純度バイオディーゼル燃料を30%混合した「B30燃料」。4月に京都府内の大型造成現場で実験を開始し、2024年3月までに燃費比較や建機に与える影響などを検証する。
対象工事は鴻池組が京都府京丹波町で施工している「瑞穂環境保全センター第三期保全計画埋立地工事」(発注・京都環境保全公社)。鴻池組と富士興産、日立建機日本、建設技術研究所、高純度バイオディーゼル燃料事業者連合会(大阪府守口市、星子桜文代表理事)が参画する。
実施工現場でB30燃料を建機燃料に使用する実証実験は建設業界初という。B30燃料は黒煙の排出など大気汚染を抑え、大幅なCO2削減効果が期待できる。現場では油圧ショベルなどの建機に使用。5者が連携し軽油との燃費比較や使用建機への影響、排ガスの環境影響などを検証する。
鴻池組は施工段階のCO2排出量削減を中期計画の重要テーマに掲げる。その一環として22年10月に大阪府寝屋川市内の施工現場を皮切りに、使用電力を100%再生可能エネルギー化する取り組みも始めた。4月から始める軽油代替燃料の実証実験で得られた知見なども生かし、カーボンニュートラル(CN)社会実現に貢献していく考えだ。
source https://www.decn.co.jp/?p=150109
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