清水建設は20日、バイオ炭を使ってコンクリート内部に炭素を貯留する環境配慮型コンクリートを実工事に初適用したと発表した。適用現場は新東名高速道路川西工事(発注者・中日本高速道路会社)。場内工事用道路の仮舗装コンクリート34・5立方メートルに使用。普通コンクリート比99%の二酸化炭素(CO2)排出削減を実現した。
木質バイオマス(オガ粉)を炭化したバイオ炭をコンクリート1立方メートル当たり20~80キロ混入した環境配慮型コンクリート。バイオ炭の混入量1キロ当たり2・3キロのCO2が固定化できる。
セメント材料に低炭素型の高炉セメント類を使えば普通コンクリートのCO2排出量と比べて最大118%のCO2削減効果が得られ、削減量が排出量を上回るカーボンネガティブを実現できるという。
現場では高炉セメントB種をセメント材としたコンクリートに60キロのバイオ炭を混入する配合を採用した。定量的なCO2削減量は6・7トンだった。バイオ炭コンクリートは施工性にも優れ、現場でポンプ圧送に対応できる流動性を備える。強度性能も普通コンクリートと遜色ない。同社は仮設構造物だけでなく、擁壁や橋台など本設コンクリート構造物への適用を順次進めていく考えだ。
source https://www.decn.co.jp/?p=150457
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