JR東日本千葉支社は、3月18日に開業を控えるJR京葉線の新駅「幕張豊砂駅」を22日に報道公開した。同線で18番目となる新駅は上り線のホームを高架、下り線が地上を通る全国的にも珍しい構造となる。自然光を採り入れやすくするため、天井をガラス樹脂製の膜屋根で覆うなど開放的な空間を具現化した。
幕張豊砂駅は千葉市美浜区浜田2、海浜幕張と新習志野の両駅の中間に位置する。駅舎は2020年に着工し、S造平屋約1340平方メートルの規模。ホームの長さは210メートル。設計はJR東日本コンサルタンツ・JR東日本建築設計・鉄建建設JV、施工を鉄建建設が担当する。上下線を分離配置した構造は「京葉線が貨物線だった頃の名残」(JR東日本千葉支社)で、既設路線の線形を変えずに整備した。
駅舎は「ゆったりとした時間が流れる駅」をデザインのコンセプトに設定し、改札を抜けてすぐの場所に下り線ホームを配置した。自然光を採り入れやすくする工夫として天井を膜屋根で覆った。海風が入りやすいよう、コンコースのスペースを十分確保した。
同駅は千葉県とイオンモール、千葉市の3者で構成する「幕張新都心拡大地区新駅設置協議会」がJR東日本に要請して実現した。18年4月に両者が基本協定を締結し整備費の6分の5を同協議会、残りをJR東日本が負担している。運営をJR東日本のグループ会社である千葉ステーションビル(千葉市中央区、弭間俊則社長)に任せる業務委託駅となる。
開業を目前に控える中、同支社の新井一慶鉄道事業部モビリティ・サービスユニットマネージャーは「(新駅の存在は)幕張新都心の発展に欠かせない」とコメント。駅前で開発が進むホテルの宿泊客にとっても「利便性の高い駅になる」とも語った。
駅構内
source https://www.decn.co.jp/
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