阪神電気鉄道とプロ野球阪神タイガースは22日、兵庫県尼崎市に移転する2軍本拠地の脱炭素化実現に向け、日鉄鋼板、熊谷組とパートナー契約を結んだ。脱炭素社会や循環型社会に貢献する「ゼロカーボンベースボールパーク」を目指す。日鉄鋼板は壁面材を提供し、熊谷組が脱炭素化の知見を生かした施工で協力する。球場名を「日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎」にすることも発表した。
現在の鳴尾浜(西宮市)から尼崎市の小田南公園に2軍本拠地を移転する。昨年4月に尼崎市と阪神電鉄の共同提案が環境省の脱炭素先行地域に選定されていた。新球場などは2025年2月に完成する予定。
客席数約3600席の野球場(スタンド3階建て延べ1万0800平方メートル)や室内練習場、選手寮兼クラブハウスなどを一体整備する。一般も利用できる野球場を併設する。設計は久米設計が担当している。
室内練習場はZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)Readyの認証取得を目指す。壁面に日鉄鋼板の金属断熱サンドイッチパネル「耐火イソバンドpro」を採用する。
同日の調印式には阪神電鉄の谷本修取締役、阪神タイガースの百北幸司社長、日鉄鋼板の川口靖隆常務執行役員西日本製造所長、熊谷組の若林誠常務執行役員関西支店長、森山敏夫尼崎市副市長が出席。谷本取締役は「阪神タイガースを身近に感じることができ、魅力あふれる球場を目指したい」と話し、百北社長は「地域で末永く愛される球場になってほしい」と期待した。若林支店長は「新たな野球文化の創造に貢献できるよう、ものづくりの原点と向き合い、最大限の情熱を持って施工を進めていく」と決意を述べた。
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