スーパーでしょうゆの商品棚に目を向けると、種類の多さに驚いた。特に気になった「卵かけご飯(TKG)専用」コーナーでは、魚介系を中心に多様なだしをブレンドしたこだわりの商品が並ぶ。トリュフを使った洋風も目に付いた▼TKG専用に心を引かれながらも、結局はいつもの商品を手にした。続いて卵売り場に行くとさらなる驚きが。なんとなく想定していた価格の2倍ほどの値札が目に飛び込んだ▼長期にわたって価格変動が小さく、安価なものの代名詞である鶏卵は「物価の優等生」とも言われる。多くの食材を輸入するわが国ながら、生鮮品である卵の自給率は97%(2020年度・重量ベース)と高い。一方、ニワトリの餌となるトウモロコシなどの穀類は輸入頼み。飼料自給率を考慮すると、12%と極端に低くなる▼ロシアのウクライナ侵攻などに伴う飼料価格の高騰に加え、鳥インフルエンザの大流行で養鶏の殺処分が重なり、卵の卸値は急上昇。関連商品の販売停止や値上げなどの影響が広がる▼防疫対応では地域の建設業者の奮闘が続く。気兼ねなくTKGを食べられるよう、事態の収束を待ちたい。
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