2023年2月13日月曜日

東京都ら/東急大井町線戸越公園駅付近連立、高架方式を採用・事業費240億円

 東京都らは東急電鉄大井町線の戸越公園駅(品川区)付近での連続立体交差(連立)化に高架方式を採用することを決めた。駅や線路を地下トンネル内に建設する地下方式と比較したところ、高架方式で施工すると事業区間内にある6カ所全ての踏切が除去できることが判明した。事業費は約240億円と算定。地下方式に比べ費用が抑えられることも決め手になった。
 9日に品川区内で開いた東京都と品川区、東急電鉄による都市計画素案説明会で近隣住民らに説明した。事業予定区間は戸越公園駅を中心にした東西約0・9キロ。地下方式の場合、除去できる踏切は3カ所にとどまる一方、事業費は約320億円に上ることが分かった。事業期間は地下方式が13年なのに対し高架方式は11年だった。
 事業予定区間の前後は既に高架化が完了。未高架区間である都道420号(補助26号線)から国道1号(第二京浜)までの線路を上空に移設する。
 高架後の戸越公園駅の高さは約16メートルで、幅は約17メートルになる。ホームは島式で、長さ約110メートル、幅約6~8メートルの予定。駅以外の一般部は高さ約11メートル、幅12メートルの見込みだ。事業区間の北側には自転車と歩行者専用の側道を3カ所設ける。道幅は全て6メートルを計画している。
 駅北側には連立化事業に合わせ、品川区が駅前に広さ約1700平方メートルの「交通広場」を整備。イベントなどを開催しまちのにぎわい向上を後押しする。タクシーや自家用車の乗降場も配置し、交通結節機能を強化する。
 連立化事業では、今後都が説明会での意見を参考に都市計画案を作成。公告・縦覧し、必要な修正を加えた上で都市計画審議会での審議を経て都市計画決定する。



source https://www.decn.co.jp/

0 コメント :

コメントを投稿