2023年2月24日金曜日

大林組ら/ロックボルト遠隔打設専用機に先受け鋼管遠隔打設機能搭載

大林組と建設機械レンタルのドリルマシン(東京都荒川区、永井敏実社長)は、ロックボルト遠隔打設専用機「ロボルタス」に長尺鋼管先受け工法(AGF工法)の遠隔打設システム「AGF-Sq(スクイーズ)」を搭載した。独自の鋼管を活用して遠隔で先受け鋼管の打設・接続が可能。ロボルタスでの遠隔作業の機能を補助工法にも拡充し、トンネル補助工法の安全性向上と省人化を実現した。
AGF工法は、トンネルの切羽前方へ屋根状に鋼管を打設して地山を補強する。特に軟弱な岩盤でのトンネル掘削を中心に広く使われている。通常、1本3メートルの鋼管を打設し、鋼管を接続して約12メートルの先受け鋼管を構築する。AGF-Sqは鋼管同士を接続するスクイーズユニットと、接続する次の鋼管を搭載するローディングユニットで構成。ロックボルト打設とAGF工法の二つの作業が、機械1台の遠隔操作で施工できる。
遠隔操作はリモコンで行い、バスケット上の作業が1人で済む。ローディングユニットにあらかじめ次施工の鋼管を搭載すれば、一連の作業のサイクルタイムを10%程度短縮できる。従来、鋼管同士の接続などの作業は、重機のバスケット上に2人の作業員が搭乗して行い、ブームを地上に下ろして次施工の鋼管を運搬していた。
独自考案したストッパーは、適切な位置で鋼管が自動で止まる。次施工の鋼管設置位置を目視確認する必要がなくなる。これにより崩落の危険がある切羽近くや稼働中の機械の近くに作業員が立ち入る必要がなくなり、より安全な作業ができる。

AGF-Sqを搭載したロボルタス(報道発表資料から)
AGF工法のイメージ(報道発表資料から)
source https://www.decn.co.jp/

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