2023年2月9日木曜日

大阪ガス/「ガスビル」(大阪市中央区)外観残し改修、西隣に33階新ビル建設

 大阪ガスと大阪ガス都市開発は7日、御堂筋沿いにある「大阪ガスビルディング」(大阪市中央区)の改修と西側の社有地に建設する複合ビルの開発計画案を発表した。大阪ガスビルディングは「ガスビル」の愛称で親しまれ、外観全体と床面積の85%を保存し歴史的建築物としての趣を残す。西側に33階建ての西館を建設し、本社機能を移転する。西館は2027年ごろ、ガスビルは31年ごろの竣工を予定している。施工者は24年ごろに決める見通し。
 同計画案は7日に開かれた大阪府の都市計画審議会で都市再生特別地区として審議され、原案通り承認された。都市再生特別地区制度でガスビル敷地と西側市有地の間にある市道の上空を活用し、敷地を一体的に利用する。
 西館はS造一部SRC造地上33階建てで、ガスビル(8階建て)を含めた総延べ面積は約13万6000平方メートルを想定。高層階にオフィスを誘致する。両ビルとも1、2階は商業ゾーンとし、3階は両ビルをつなげてワンフロアのイノベーション拠点にする。ワーキングスペースや多目的ホールを整備する。ガスビルの内側に吹き抜けのアトリウム空間を設ける。
 24年ごろに西館の建設に着工し、27年ごろに完成した後、ガスビルの改修に着工、31年ごろの完成を目指す。
 ガスビルは、南館が1933年に完成した国の登録有形文化財。北館は66年に完成した。改修工事では完成時の雰囲気が残る玄関やエレベーターホールなどを残す予定だ。

完成イメージ(大阪ガス提供)

source https://www.decn.co.jp/

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