2023年2月24日金曜日

回転窓/打ち上がれ新型ロケット

先週17日に鹿児島県・種子島宇宙センターで予定されていた日本の新たな主力ロケット「H3」初号機の打ち上げは、残念ながら中止となった。宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると機体システムが異常を検知し、補助ロケットに着火信号を送らなかったとのこと。失敗ではなく安全装置が正常に作動したと考えたい▼H3初号機は先進光学衛星「だいち3号」を搭載し、打ち上げから約17分後に所定の軌道に投入する予定だった。だいちは「地球を見守る『だいち』の目」をミッションに、広域・高分解能センサーで地表面を広く詳細に観測する▼観測データは高精度な地理空間情報の整備・更新だけでなく、防災や災害対策などにも活用される。地震や豪雨、森林火災、火山噴火など災害の全体像を迅速につかめれば、予測できない被害もいち早く把握することが可能になるという▼データはオープン化され、行政や研究機関、民間企業などで幅広く利用できる。思いもよらない分野や領域で活用が進み、安全・安心な社会づくりが一層進むことに期待は高まる▼JAXAは来月10日までに再打ち上げに臨む。朗報を待とう。


source https://www.decn.co.jp/

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