2023年2月13日月曜日

千葉県銚子市/洋上風力で地域振興推進、三菱商事グループとエリアビジョン策定

 千葉県銚子市は、三菱商事グループが同市沖に計画する洋上風力発電事業に合わせたまちづくりに一段と力を入れる。メンテナンス港として千葉県が再整備する名洗港周辺の活性化を目的としたエリアビジョンの策定経費や、同港の整備負担金、洋上風力推進経費などを2023年度予算案に計上した。ビジョンの検討に三菱商事グループの参加を求め、協議体の設立や協定の締結などを視野に入れている。
 予算案に「名洗~外川エリアビジョン策定経費」として500万円を新規計上した。同市東南部の名洗港、周辺の外川漁港、銚子マリーナ、銚子マリーナ海水浴場、景勝地の屏風ケ浦を対象に、一体の在り方や整備の手法などを幅広く検討し、考え方をまとめていく。
 7日に会見した越川信一市長は「洋上風力を観光振興、地域振興に生かしたい。(計画地沿岸の)方向を示すビジョンを決定したい」と述べた。その上で「(洋上風力は)観光の目玉になる。雇用、経済効果など洋上風力で地域が元気になるようにしたい」と期待を寄せた。
 名洗港はメンテナンス港としての使用を見込み、千葉県が港湾計画を変更し、必要な機能を整備する。23年度は防波堤の改良や岸壁の補修が予定されている。市は予算案に「名洗港港湾整備経費」として負担金となる2億1354万円を計上した。計上額は前年度(8951万円)の約2・4倍となる。予算案は発電事業者の三菱商事グループと連携した漁業の共存・共栄策などを検討する「洋上風力推進経費」の320万円も計上してある。洋上風力発電事業は28年9月の運転開始が予定されている。



source https://www.decn.co.jp/?p=150130

0 comments :

コメントを投稿