2016年11月8日火曜日

【記者手帖】臨場感あふれる記事に

先月、念願だったトンネル工事の現場取材を初めて経験した。トンネル工事の入札公告や落札結果の記事を書く機会も多く、資料の数字でその大きさを理解しているつもりではいたが、実物を目の当たりにすると、想像以上のスケールに圧倒された◆「百聞は一見にしかず」という漢詩が由来の有名なことわざがある。訪れた現場では発破が行われ、視覚のほかにも音や振動が加わってトンネル工事の巨大さを感じた。作業する人のほかへの配慮や真剣な表情から危険を伴う仕事だとも実感した。確かに、自分の目で見ることで分かることがたくさんある◆「百見は一考にしかず」には続きがあると聞いた。調べてみると、「百考は一行にしかず」「百行は一果にしかず」。続きは後世に付け加えられたようで、見て、考え、行動し、成果に結び付けることが大事だという◆記者として成果を収めるためには現場記事をどう書いたらよいか。明確な答えはまだ見つからないが、時間や固有名詞、会話を有効に使い、臨場感あふれる文章にすることを心掛けている。本紙は今月1日の紙面刷新で掲載写真のサイズが大きくできるようになった。これも臨場感を出す大きな手助けとなりそうだ。(ま)

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