日本建設業連合会(日建連、山内隆司会長)は25日、2020年東京五輪のメイン会場となる新国立競技場の整備事業の工事現場(東京都新宿区)で、市民現場見学会の参加者300万人の達成を祝うイベントと中高生を対象にした記念見学会を開いた。
300万人目となった中学2年の大倉波奈さんに山内会長が五輪にちなんで金メダルを贈呈。現場に記念の大幕を掲げて達成を祝った。
市民現場見学会は、合併前の旧日本土木工業協会(土工協)が建設業の役割とものづくりの醍醐味を多くの市民に知ってもらおうと02年にスタート。300万人は8万回にわたる足かけ15年での達成となった。達成イベントの冒頭、山内会長は「300万人達成を祝うことができ、大変うれしく思う」と喜びを語った。その上で「新国立競技場の完成と五輪の開会式を心待ちにしてほしい。このような地図に残る仕事に携わることができるのが建設業の魅力であり、一端に触れてほしい」と述べた。
現場を見学した後、「うれしい」と300万人目となった感想を話し、「いくつかある将来の候補の中で建設業が気になっている。働いているお姉さんがかっこいいので、頑張ってほしい」と工事関係者にエールを送った。
299万9999人目の吉田勇太さん(高校3年、写真左端)、300万0001人目の工藤春奈さん(同、写真右端)にはそれぞれ銀メダル、銅メダルが贈られた。
この日の見学会では、大成建設東京支店新国立競技場整備事業作業所の廣作利香副所長、末田優子工事主任が工事概要の説明や引率を担当。急ピッチで作業を進めるためのプレキャスト(PCa)工法や施工性に優れる架構などを紹介した廣作副所長は「たくさんの女性も安心して仕事を行っている」と説明し、「一人でも興味を持ってくれるとうれしい」と述べた。
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