13~15年度に長崎県五島市の椛島沖で実証実験していた ハイブリッドスパー型の浮体式洋上風力発電機 |
グリーンボンドは、地球温暖化をはじめ、環境問題の解決に資する事業に要する資金を調達するために発行される債券。事業会社が本業プロジェクトを対象にグリーンボンドを発行するのは国内初という。三菱UFJモルガン・スタンレー証券を主幹事に起用し、需要状況を見ながら12月をめどに条件を決定する。償還期限は5年。
同社は1994年に地球環境憲章を制定し、環境リスク低減に向けた活動やより良い環境の創造に向けた活動に取り組んでいる。07年に外部研究機関と共同で浮体式洋上風力発電の研究プロジェクトをスタート。10年からの環境省の実証事業を経て16年に実用化し、普及拡大への取り組みを推進している。
17~19年度の中期経営計画では、浮体式洋上風力発電は持続的成長への取り組みの一つ。事業化するための資金の一部をグリーンボンドで調達し、国内グリーンボンド市場発展に貢献することは、同社の環境方針とも整合すると判断した。
1日に縦覧が始まった「(仮称)五島市沖洋上風力発電事業に係る環境影響評価準備書」によると、対象事業実施区域は、15年度に環境省の公募で選定された基礎情報整備モデル地区(東西8・5キロ、南北4キロ)内の水深100~150メートルの海域で、面積は約25・8平方キロメートル。
施設は風車設備、浮体構造物、係留設備で構成。風車は2100キロワット級8基と5200キロワット級1基で、浮体構造物はスパー型、係留設備はアンカー・チェーンを使う。18年度に着工し、陸上部の浮体部建造ヤードから段階的に整備するスケジュールを想定している。
0 comments :
コメントを投稿