2017年11月28日火曜日

【豆腐だってつかめちゃう】アズビル、次世代スマートロボ開発

 アズビルが次世代スマートロボットを開発した。同社の制御技術やセンシング技術を結集させ、豆腐などの軟らかい物を壊さずに持ち運べるようにするなど高度な力調整を行えるのが特徴だ。

 ロボットのアームを直接持って動かすことで、その動きを記憶させ、同じ動作が行える「ダイレクト教示(ロボットに作業指示を行うこと)」の機能を備える。精密機械の組み立て工場をはじめ、精密な作業が求められる工程など、幅広い用途での活用を見込んでいる。

 同ロボットは、つかむものの固さを自動で検知し、力加減を制御して人と同じように豆腐などの軟らかなものを持てるのが特徴だ。この技術を活用することで、複雑な力調整が必要な作業を代替できるようにしたいという。

 ダイレクト教示によってロボットのプログラミング作業を大幅に削減した。生産ラインの自動化に活用されている産業ロボットは、教示に複雑なプログラミングが必要で、ロボットの導入には、専門知識や初期設定に大幅な時間を要していた。

 この課題を解決するため、同社では、ロボットのアームを直接持って動かすことで、その動きを記憶させ、同じ動作を行えるようにするダイレクト教示を考案。ロボット操作に不慣れな利用者でも簡単に使えるようにした。

 今後は、同ロボットの性能をPRしながら、アプリケーションなどの開発を同時に進め、幅広い用途での活用を目指す。同ロボットは、29日~12月1日まで東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれる計測展2017で公開していく予定だ。

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