2017年11月9日木曜日

【回転窓】地域の宝「あけぼの大豆」

参加している団体が都内のイベントに出店するというので手伝いに行ってきた。一番の収穫は、連携している「醍醐山を愛する会」が扱う大豆▼山梨県身延町で無農薬栽培した「あけぼの大豆」を毎年販売している。一般の大豆のほぼ倍の大きさが特徴で、鮮やかな緑色が食欲をそそる。昼夜の寒暖差が大きく、霧も多く出る山間地がこの大豆を生む決め手という▼食べると甘みが広がり、塩ゆでにしたら、この上ない酒のさかなになる。なかなか手に入りづらいようで、リピーター客も立ち寄っていた。「今年も買いに来たよ!」「来年も来てね」。そんな声が飛び交うのは何とも心地よい▼当日は試食も人気で、身延の皆さんが故郷の宝を披露するように振る舞う姿が印象的だった。地域活性化や地方創生という言葉には、何となく低迷している状況を浮上させるイメージが付きまとう。苦しい地域も多かろうが、今のままで十分に素晴らしい場所も少なくない▼醍醐山は標高634メートル。同じ高さの東京スカイツリーにちなみ、「山のスカイツリー」としてPR中だ。東京の本家を未体験の人は、身延の方から登ってみては。

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