2017年11月27日月曜日

【回転窓】生涯学び続ける能力を

ICT(情報通信技術)の次はIoT(モノのインターネット)にAI(人工知能)…と最近の紙面に頻出するこれらの用語も、使い始めのころは何を意味しているのか、どう表現したらよいのか悪戦苦闘した。これからも新しい用語が数多く出現するだろう▼建設業に従事する技術者や技能者は、用語の意味だけでなく、内容を身に付け使いこなすまで理解を深める。人命や財産、日々の生活などを預かる職業である。長く携わっていくには、生涯学び続けることが欠かせないだろう▼国土交通省が、人づくり革命と働き方改革の一環として、建設技術者・技能者が新たな技術・技能や知識などを学ぶ「建設リカレント教育」を打ち出した。地域や業界、教育訓練機関などが連携した取り組みを支援し、「育成」を後押しするという▼ものづくりの精神を後進に伝えるためにも担い手の確保・育成は重要課題。官民で建設従事者の処遇改善に取り組み、若年層の入職も徐々に増えるなど成果が上がってきている▼学び方をきちんと身に付けておけば、生涯にわたって資質向上に努めることができる。新たな取り組みに期待する。

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