全国鉄筋工事業協会(全鉄筋)が主催する「第2回全国鉄筋技能大会(TETSU-1グランプリ)」が25日、千葉市の幕張メッセを会場に開かれた鉄筋EXPO2017(24~26日)内で行われた。全国の予選を勝ち抜いた37人の選手が出場。関西代表の谷口圭選手(富田興業)が優勝し、最強鉄筋工の座に輝いた。
今大会は、一昨年の富士教育訓練センター(静岡県富士宮市)での第1回大会に続き行われた。会場には、朝から参加選手を応援しようと所属組合や企業から大勢が詰め掛け、一般来場者を含む観衆が見守る中、現場で日頃鍛えたプロの技を惜しみなく披露。女性職人や外国人選手も出場した。実行委員長の館岡正一全鉄筋副会長は、「これが鉄筋工の職人魂だというところを見せてほしい」と参加選手を激励した。
競技は、床面を基礎捨てコンクリート上端と見立て、「鉄筋組立て用図面」に示す基礎、柱、梁の取り合い部の鉄筋組み立て作業を制限時間内で行う形で実施。標準時間を1時間20分、打ち切り時間を1時間40分と設定し、37人の参加選手を午前の前半組、午後の後半組に分け進行した。
優勝者に贈られる国土交通大臣賞を手にした谷口選手は喜びをかみしめて「あすからも魂込めて『結束』します」とさらなる精進へ決意を語った。2位(国交省土地・建設産業局長賞)に静岡代表の立野匡昭選手(長友鉄筋工業)、3位(全鉄筋会長賞)に新潟県代表の渡辺博一選手(SUN鋼業)が入った。
来賓の国交省土地・建設産業局建設市場整備課の勝瑞智章企画専門官は、「全国から選ばれた選手が匠(たくみ)の技を披露し、技能継承にも貢献する意義深い取り組みだ」とする田村計局長のあいさつを代読。建設業振興基金の内田俊一理事長は「皆さんの背中を見ている後輩たちに大きな力を与えるだろう」と述べた。
0 comments :
コメントを投稿