全国建設業協会(全建)が行っている「技術研究発表会」が17年度で節目の10回を迎えた。15日に東京都内で開かれた発表会では、静岡県建設業協会に所属する木内建設の松下圭佑さん手作りの免震装置が最優秀賞に選ばれた▼応募のあった事例を絞り込んで優良事例として発表してもらい、現場の課題などを克服するアイデアだけでなく、汎用性や導入のしやすさも重視して審査する。「実質ゼロ円です」と松下さん。装置の材料は廃材ともらい物のゴルフボール。「現場感、手作り感が評価された」と笑顔を見せた▼発表会に毎年複数の事例を応募する会員企業がいる。宮城県建設業協会所属の丸本組もその一社。プレゼンテーションと情報発信の能力を磨く機会と捉え、県協会のサポートも得て毎年の応募を欠かさない▼「技術系社員のレベルアップになっている」。半澤成和副社長は確かな手応えを示す。優良事例は今回で955件に達し、うち104件が丸本組である▼「一番貢献していただいた」(全建幹部)。節目の今回、同社に「技術研究大賞」が贈られ、表彰式の参加者が万雷の拍手で熱意と功績をたたえた。
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