◇無限の可能性に挑む人材歓迎◇
伊藤忠商事と名古屋鉄道の出資で設立された中央設備エンジニアリング(名古屋市西区、松本吉晴社長)。30年以上にわたって食品工場の企画、設計、施工にトータルエンジニアリング力を発揮してきた。
今では食品工場分野の受注が全体の80%を超えており、「食品工場に特化したゼネコン」としての地位を固めつつある。来年、会社設立50周年を迎える。「食品工場と言えば中央設備エンジニアリング」と言われるようになることが当面の目標だ。
食品工場に着目したのは、ある大手菓子メーカー幹部との出会いがきっかけ。他社との差別化を図ろうと、食品工場の生産設備の設計や据え付け工事を手掛けるようになった。現在では、食品工場の建築・設備・生産ラインのすべてを計画から設計・施工まで一貫して提供できる独自ビジネスを展開するまでに成長した。
人材は毎年、技術系を中心に6~10人を採用している。採用担当の西尾英文人事総務部長は「食品工場建設には、建築・機械設備・電気設備・生産設備などさまざまな技術が必要で、各技術者の専門性はもちろん、将来的には幅広い技術領域を俯瞰(ふかん)する力も求められる」と話す。その上で「自らの専門性を高めつつ、専門外の分野にも興味が持てる知的好奇心にあふれた人材を望んでいる」と強調する。
ものづくりはチームで行うため、「皆で力を合わせて一つのものを作り上げることに喜びを感じる人や、人そのものが好きな人を求めている」とも。その一環として同社では「Smile&Communication」を合言葉に、笑顔で助け合うことや活発なコミュニケーションを大切にしている。
◇食品工場づくりに多様な人材◇
西尾部長は「食品業界では認知されているものの、一般社会や学生にはほとんど知られていない。そのため、学生との出会いの場では『一期一会』を大切にし、具体的な仕事の中身を良い面も悪い面もすべてオープンにし、説明している」と本音での対話を重視しているという。
入社から6カ月間を新入社員教育期間とし、研修を実施。ビジネスマナー、建築・機械設備・電気設備・生産設備の基礎を座学で教え、CADの実習も行う。その後、建築チームと設備チームに分かれて設計研修、最後に現場研修を行う。
新入社員の初期キャリア形成では、「食品工場を理解するためには、施設づくりの最初から最後まで自分の目で見て体感すること」「一つの専門分野に関する基本的な技術を3年で習得すること」の二つの基本方針を掲げている。
食品工場の建設には建築、機械、電気、衛生工学など幅広い知識が欠かせないが、「自身の専門分野の枠にとらわれず『無限の可能性に挑戦する』という熱い心をもった人材に入社してほしい」と西尾部長は期待を込める。
《新卒採用概要》
【新卒採用者数】 男性3人(技術系)、女性3人(技術系)(2017年4月入社)
【3年以内離職率】0%(14年度新卒)
【平均勤続年数】 男性14年、女性9年(17年9月末時点)
【平均年齢】 43歳(17年9月末時点)
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