2017年11月20日月曜日

【総予算額は2800億円】五輪競技会場仮設オーバーレイ整備、18年4月から順次入札公告

東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は、2020年東京五輪の開会期間中だけ各競技会場に設置する仮設オーバーレイ(テント、プレハブ、観客席、設備、機材など)の工事発注スケジュールを明らかにした。

 実施設計・施工一括(DB)発注を基本に、18年4月から入札を順次公告する。同8月の実施設計着手、20年1月の着工を目指す。

 仮設オーバーレイの種類はテント、プレハブ、競技用照明、躯体補強、給排水・空調・照明・通信設備、アスファルト舗装、スロープ、フェンスなど多岐にわたる。工事内容の組み合わせや、一つの工事で対象とする競技会場の数などの詳細はまだ決まっていない。給排水・空調など設備工事を発注する際は、施工の一元管理が可能なよう、複数工種をできる限りまとめて発注する方向だ。


 組織委によると、仮設オーバーレイ設置に要する予算額は推計(昨年12月時点)で約2800億円。うち3割弱がテント、プレハブといった製品設置がメインのコモディティー工事費、約5割が製品設置以外の一般建設工事費、残りが設計・工事監理・予備費などに当たるとしている。

 仮設オーバーレイに対する事業者側の理解を深めてもらうため、12月1日には建設会社やイベント関連会社などを対象にした説明会を開催する予定だ。

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