土木学会(大石久和会長)は、土木分野に大きな足跡を残した国内外の技術者や為政者48人が登場する「土木偉人かるた」を作った。
同学会の塚田幸広専務理事は「かるたという遊びを通じて気軽に楽しく土木偉人の魅力と功績を学んでほしい」と話している。同学会で注文を受け付ける。
土木インフラが社会に果たす役割を市民に伝える広報活動の一環として、同学会の広報センターと学会誌編集委員会が作成した。
遊び方は通常のかるたと同じで、読み札に合わせた絵札を取り、その枚数を競う。読み札には偉人の業績を簡潔に記し、絵札は偉人と代表的な功績、名前を記載した。絵札の裏面には土木偉人の詳細なプロフィルも付いている。偉人のイラストや業績の絵は柔らかいタッチの絵柄で人気のイラストレーター・広野りおさんが担当した。
絵札に登場する偉人は、国に土木事業を広めた奈良時代の行基や平安時代の空海、江戸の街並みをつくった徳川家康、明治期に近代的な土木建築会社を設立した大倉喜八郎、土木学会初代会長の古市公威、日本統治時代の台湾の農業水利事業に貢献した八田與一ら。海外からはオランダ土木技術者で明治期に西洋の土木技術を伝えたJ・デ・レーケを含め6人が登場する。
同学会は今後、学校での土木史教育の入門向け資料として高校や大学などに購入を呼び掛ける。定価は1700円(税別)。問い合わせは同学会出版事業課(電話03・3355・3445)へ。
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