北海道函館市は、JR函館駅前の市有地など約1ヘクタールを整備する「函館駅前市有地等整備事業」で、大和ハウス工業と事業用定期借地権設定契約に関する覚書を交わした。
総延べ約1万3000平方メートルのホテルや商業施設を整備する計画。15日までに覚書に基づく事業用定期借地権設定契約を結び、着工する。
覚書は、大和ハウス工業が、土地を所有する函館市とJR北海道それぞれと交わした。賃貸借期間は15日から2068年3月12日までの50年間。月額の賃料は、函館市と函館土地開発公社が所有する若松町45の5、6の敷地(6783平方メートル)が109万2000円、JR北海道が所有する若松町45の7の敷地(3103平方メートル)が52万8000円の計162万円。
計画によると、整備する施設はRC造11階塔屋1階建て延べ1万1210平方メートルのホテル&SA(サービスアパートメント)棟と、S・W造2階建て延べ2504平方メートルの店舗棟の2棟。外観は函館の歴史ある町並みと調和する和、洋、クラシック、モダンを組み合わせたデザインとし、駅前広場と連動する交流広場を整備する。施設北側には一般自動車専用駐車場142台と大型バス用駐車場を確保する。
ホテル客室は16~159平方メートルの261室を設け、滞在型観光に適したサービスアパートメントを併設。ホテル従業員や商業施設のテナントには地元企業を積極的に活用する方針。事業用定期借地権設定契約の締結後、4月4日に地鎮祭を行い、建設工事に本格的に着手、19年12月のオープンを目指す。
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